協会の活動

 
 

協会の活動について(2分)

 

日本部活指導研究協会とは

当協会は、正しい指導を適切な制度のもとで、生徒が安心して自由に参加出来る部活動を目指して2015年に設立しました。日本では、ほぼすべての学校に部活動が設置されており、入部率も非常に高く学校教育において非常に大きな役割を果たしている反面、専門的な指導者の不足や担当教員の過重労働など、様々な問題が長年叫ばれています。当協会では部活動の活性化や充実化を目指した支援を行うとともに、部活動にまつわる諸問題についての認知を広げ、解決できるよう日々活動しています。

はじめまして、中屋晋と申します。  「言葉ではなく自分の背中で教えたい」そんな思いで18年間の都立高校教員生活を終え、オーストラリア(シドニー)のマッコリ―大学でテニスコーチに。 3年間の海外のコーチング経験で得たものは、指導者の質の大切さでした。現在は、日本で一般愛好家・プロテニス選手に指導を行っています。 日本に帰国して外部指導員として高校の部活動を指導する機会があり、顧問の先生方が直面している問題点や、自分の教員時代に苦労したことなどを思い出し、指導者育成システムについての取り組みを始めました。 部活指導について学校内部・外部の両面からの視点、更に海外での指導経験も踏まえ、部活動問題に取り組み情報を発信をしています。 日本の部活動が抱える諸問題を解消することを目的に、「日本部活指導研究協会」を設立し、現在、日本部活動学会の理事として、学会の研究集会の運営に携わり、学術的研究を実践に繋げる活動を行っています。

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 私たちの生活にとってスポーツは極めて重要なものです。
 とりわけ、青少年がその成長過 程においてスポーツを行うことは、体力の向上など心身の健全な発達を促進することだけでなく、生涯を通じてスポーツ活動を実践していく上での基礎を作ることや充実感や達成感を感じる機会を提供すること、自主性や協調性などを養う場を与えることなどの大きな 役割を持っています。
 
 日本における青少年のスポーツ活動において、重要な位置を占めているのが学校における 運動部活動です。運動部活動は、第二次大戦後いくつかの曲折を経ながら日本独特の仕組みとして広く浸透しており、文部科学省の中学生・高校生のスポーツ活動に関する調査研究協力者会議による運動部活動の在り方に関する調査研究報告によると、7 割以上の中学生と約5 割の高校生が運動部活動に加入し、 ほぼすべての学校が運動部活動を設置してい ます(1)。
 
 しかし、浸透度の高さの一方で、運動部活動の支援体制は非常に脆弱なものであり、教師や一部保護者の熱意や厚意によって支えられているというのが実情です。特に、現場の教師の方々は、種目に関する専門的な知識や経験がないままに部活の指導を任され、指導力の不足によって起こりうるであろう様々な事柄に対して不安を抱え、実際に発生した問題への対処に苦慮しつつ、個々人の努力や熱意によって、何とか対応しているのです。

 

 こうした状況に対して、平成20年の「中央教育審議会答申」において「部活動について、学校教育活動の一環として(中略)学習指導要領に記述することが必要である」との指摘がされ、学習指導要領に記載されるなど、行政としての取り組みも進みつつあります(2)が、まだまだ現場が支援を必要としている状況から抜け出すには至っていません。 こうした状況を踏まえ、私たちは、日本の部活動が抱える諸問題を解消することを目的に 「部活指導研究協会」を立ち上げました。

(1) 2009年のベネッセ教育研究開発センター「放課後の生活時間調査」によると、受験生(中3、高3) を除いた運動部活動平均加入率は中学生で約6割、高校生は約5割。 (2) 一例として2010年に横浜市教育委員会が「横浜の部活動 ☆☆部活動の指針☆☆」と題した部活動 ハンドブックを作成し、部活動の課題の認識、目標設定、具体的な施策の提示などを行っています。

以上を設立趣意としてクラウドファンディングを申請し、 目標を達成、本協会を設立

上記目的を達成するために、私たちは以下の分野について具体的な取り組みを実施していきます。

○ネットワーク構築
部活に携わる指導者間のネットワークを構築し、情報交換などを通して指導者の負担軽減を目指す。
・部活指導者掲示板の作成 ・部活指導研究会 メールマガジンの発行 ・指導者交流会の開催
○情報提供
指導者及び部員に対する良質な情報提供を行うことにより、技術指導のレベルの向上、部活運営に対する負担の軽減を目指す。
・指導技術研修会の開催    ・外部団体による指導者講習会情報の提供 ・部活運営に対する問い合わせに対する助言 ・指導者検定試験の実施、 部活指導教本の作成

2014年  3月
第1回指導者講習会開催 於:都立杉並高校  「最新フットワーク指導」対象:都内高校テニス部顧問 14校参加
2014年  7月
テニス部顧問意見交換会 11校参加
2014年10月
テニス部顧問意見交換会 8校参加
2014年11月
第2回指導者講習会及びテニス部顧問意見交換会 於:都立つばさ総合高校「ボレーの基本指導」
2015年  1月
「運動部活動の戦後と現在」著者の中澤篤史氏(一ツ橋大 准教授)と意見交換
2015年  2月
第3回指導者講習会及びテニス部顧問意見交換会 於:都立杉並高校「最新サーブ指導」
2015年  4月
クラウドファンディングに参加、目標額達成!「日本中の部活への想い・感謝を一つにまとめる協会を設立したい!」
2015年  6月
第4回指導者講習会 於:都立大泉高校 「ボレーの指導法」
2015年  6月
一般社団法人認可
2015年10月
テニス教室開催 於:都立大泉高校 テーマ「グランドストロークのフットワーク」 対象:大泉高校テニス部員
2015年10月
社団法人日本部活指導研究協会設立記念 於:都立大泉高校 基調講演 早稲田大 中澤篤史准教授「部活動の戦後と今」
2015年12月
第5回指導者講習会 於:都立大泉高校 外部指導員 高西ともコーチ「大人数&レベル差ありでのテニス部活練習マニュアル」
2016年  3月
第6回指導者講習会 於:都立大泉高校「豪州のスポーツから学ぶコーチング」日本Ausフットボール協会 榊 道人
2016年  7月
第7回指導者講習会 於:都立大泉高校「最新テーピング講習会」キネシオテーピング協会 小澤 淳一
2016年10月
第8回指導者講習会 於:都立大泉高校「結果を出せる選手を育てるスポーツ心理学」作新学院大学 笠原准教授
2016年12月
第9回指導者講習会 於:都立八潮高校「先生のためのアンガーマネージメント」アンガーマネージメント協会公認講師 横井 恵一
2017年  3月
第10回指導者講習会 於:都立大泉高校「体幹を鍛えるための姿勢トレーニングの基礎」スポーツトレーナー 滝田 英作
2017年  7月
第11回指導者講習会 於:都立大泉高校「そろそろ、部活のこれからをはなしませんか」出版記念講演 早稲田大学准教授 中澤篤史
2017年11月
第12回指導者講習会 於:都立大泉高校「不可能を可能にしたチーム力の作り方」慶應高校テニス部監督 松永浩気
2018年  3月
当協会後援 日本部活動学会主催 第1回大会 於:学習院大学「部活動のこれまでとこれから」
2018年10月
第13回指導者研修会 於:学習院大学 「学校教育の一環の部活動指導とは」 学習院大学 長沼豊教授 他
2019年  3月
第14回指導者研修会 於:学習院大学「学校教育の一環の部活動指導とは」3Dコーチングジャパン 西澤隆代表 他
2019年10月
第15回指導者研修会 於:東京都立三田高校「学校教育の一環の部活動指導とは」スポーツメンタルトレーナー 谷野隆太代表 他
2020年  3月
当協会主催 第1回部活動指導員検定3級認定講習会 「安心して任せられる部活動指導者のための検定試験」 オンライン開催

活動を活性化させ、部活動が果たすことの出来る役割を最大限に発揮させることを活動の目的として活動している団体です。

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